第2章 Opening
[不満]2
~~居酒屋前~~
「やぁっと着いた。もう隊長が書類を沢山やらせるから来るのが遅くなっちゃったじゃないのよ」
店の前に来て早々乱菊は独り言のように文句を垂らしていた
その隣で奈々美はあたりの街並みを見回している
(こんな所来るの初めてだ。っていうか乱菊さんの呑み友達って…?)
「すみません乱菊さん。呑み友達ってどちら様ですかね」
「あぁ!そうね。呑み友達っていうか護廷隊の隊長や副隊長たちなんだけどね。でも、今日はアンタ初めてだし呼んでるのは副隊長たちだけだから」
「え、でも私にとっては一応目上の人達ですし…。一緒に呑むというのは…」
「なあに大丈夫よ。アンタも全然気ぃ遣わなくてもいいから。それに奈々美なら絶対に向こうから寄ってくるわ 」
「えー?そうゆうもんですかね?」
「そうゆうもん!ホラ、みんなが待ってるから行くよ」
この時は乱菊のただの確証に過ぎなかったのだが、やがてそれは現実となるのだった