第6章 NOTICE
[慧眼無双]1
*奈々美side*
~~四番隊救護詰所~~
「一応骨は繋がってはいますがまだ非常に脆い状態です。ギブスと包帯を巻いておきますね。
…しかしこれを鬼道でここまで回復した事には少し驚きですね」
四番隊隊舎へ着いた私たちは今、四番隊の長、卯ノ花隊長に診て貰っている
「勇音、ギブスと包帯二つを用意してください」
「はい卯ノ花隊長!」
そしてここには虎徹副隊長までもがいる
何か私の為に申し訳ないです…
「その回復技術、是非四番隊に欲しいのですが」
「えっ…」
「それは駄目だ。楠木は十番隊の三席なんでな」
これは四番隊からのオファーが来たのかと一瞬喜んだ私だったが、その後の日番谷隊長が引き止めてくれた事の方が俄然嬉しく感じた
「しかしレントゲン検査の結果、左腕の肘下の骨が真っ二つに折れた跡がありました。その様な所簡単には折れない筈です。
理由を聞かせてはくれませんか?」
卯ノ花隊長の言葉に固唾を飲んだ
まぁここに来た時点で一筋縄ではいかないなと思ってたけど
どう理由付けしよう…
「…階段で転んでしまって…」
私が後頭部を掻きながら言うと、日番谷隊長が言葉を挟んで来た
「いや、コイツは転んでなんかいない。人に折られたんだ。無理矢理な」