第5章 Locations subject to rainbow
[得手勝手]2
「でじかめ?何よソレ」
「まぁまぁいいから三人そこに並んでください。ホラ冬獅郎くんも仕事やってないで立って!一瞬だから」
「おまっ…『冬獅郎くん』って…」
遂に織姫にまでも舐められてしまった冬獅郎
渋々席を立つと、乱菊と奈々美の後ろに並び出した
「隊長駄目ですよ!あなたは奈々美と前に並んで。私が後ろに行きますから」
「…お前遠回しにチビって言ってんだろ」
「解釈はご自由に」
最早この様な喧嘩は日常茶飯事だ
奈々美は額に手を当てため息をつくと、冬獅郎を宥めた
「日番谷隊長いいじゃないですか。それに私は隊長の隣で嬉しいですよ?」
「そ、そうか?いやお前がいいんならいいんだけどよっ」
この時も乱菊のニヤニヤが止まらない
すると三人に織姫の声が掛かった
「それじゃあいきますよー!笑顔でポーズとってくださいね。ハイチーズ!」
一瞬眩しい光が執務室を包んだ
どうやら先程撮った物は幾日後にしか手元には来ないらしい
新鮮な出来事にその後も『写真』なるものを撮り続けた(主に乱菊が)
得手勝手(エテカッテ):他人に構わず、自分の都合ばかりを考えること