第5章 Locations subject to rainbow
[得手勝手]1
ガラッ
「ちょぉっと隊長聞いてくださいよぉ。京楽隊長がですねぇ?」
「おい松本。その前にお前、今まで何してた?」
その場にいた一護たちを完全にスルーし、やっと帰って来た乱菊はすぐさま冬獅郎に詰め寄った
「…えーと。八番隊で京楽隊長と対談を…」
「お前なぁ」
「らっ乱菊さん!お久しぶりです」
二人の喧嘩をいち早く察知した織姫が声を張り上げ言った
「あらっ織姫じゃーん!えらい久しぶりじゃない。どうしたのよ」
「えへ。黒崎くんが私たちに会わせたいヤツがいるって言ってて。みんなで来たんです」
「それってもしかして私の事ですか?」
たった今、人数分の茶を配り終わった奈々美が人差し指を自分に向け言葉を漏らした
「当たり前だろ!みんなを奈々美に会わせてやりたくてな。…まぁ学校やら補習やらで来んの遅くなっちまったけどよ」
「補習があったのは君だけだろう!ったく変な言いがかりは止して欲しいね」
「黒崎くんは虚退治でよく授業抜け出すからねー」
執務室内に和やかな空気が流れ出す
すると、織姫が自分の鞄の中から妙な物を取り出した
「じゃーん!今日は私デジカメを持って来たのですよー」
「うおー!井上イイヤツ持って来たなぁ」
そう、織姫はカメラを持って来ていた
勿論一護以外の死神はそれが何なのか分からない