【ポケモン】トリップとかありえn…ってしてるっ?!【擬人化】
第6章 仲間
遙人「この、馬鹿電気ネズミ。それをすぐに言えよこの馬鹿。」
雷夜「だって遙人が殴ってきたから…。(ボソッ」
遙人「あ?(イラッ」
雷夜「イエ、ナンデモアリマセンマスター。」
Iたちが暴れてる…?…それに、ここはどこだ…?Iたちはどこで暴れてるんだ…。
さっきまでは寝起きでぼーっとしていたが、今考えればコイツらは信用しても大丈夫なのだろうか。
確かに助けてもらったが、クソ親父と一緒に居たのだから味方かどうかも分からない。
分からないのに…。
遙人「…たく。しょうがねぇ。止めに行ってくるか…。」
俺は部屋を出ていこうとする遙人の服を掴んだ。
貴「…っ!ちょっと待て!ここはどこだ!Iたちは何処にいるっ…!?…っそれからっ…!!…お前はなんだ…。」
コイツの顔を見ていると、なぜか心にぽっかりと穴が空いてしまったような気になるのだ。
…まるで、大切な何かを無くしてしまったような…。
遙人「…ここはポケモンセンターだ。ジュゴン…I、か。ソイツらは怪我が酷かったからジョーイに預けてたんだ。」
遙人は簡潔に説明してくれた。
そして、
遙人「…それから…。俺が誰かは、まだ話せない。…っ、だがっ…!…俺たちは味方だ…。…信じてくれなくても良いから、それだけは分かっていてくれ…。」
とても、淋しそうに哀しそうに
そう、つぶやいた。
貴「…そう、か…。…分かった。俺もIたちの所に行く。」
雷夜「え、でも碧ちゃん起きたばっかりじゃんっ!見たところ長い間運動してなかったっぽいし、それに2日も寝てたんだよ?歩くの、しんどいと思うけど…。」
今までのやりとりを黙って聞いていた雷夜が心配そうに聞いてきた。
貴「…そんなに俺は脆くできてない…。」
そう。俺はそんなに脆くない。
雷夜「でも…。」
尚も止めようとする雷夜を押しのけ、遙人は俺の前に背中を向け屈んできた。
貴「…なんのつもりだ。」
遙人「さっさと乗れ。」
いやっ…。
貴「っでも…。」
遙人「良いから。…ほら。」
貴「っ…!?」
俺がしばらく拒んでいると、いきなり手を引かれ背中に倒れるように乗る羽目になった。
遙人「…よっと…!うわっ…!…軽ぃなぁ…。」
俺を背負い上げ、何故かとても懐かしげに遙人は呟いた。