第7章 進撃!体育祭!
「え?ジャン…二人三脚出るの?」
「え!?ああ、そうだよもちろん」
「誰と?」
(マルコ…どうしてお前の出てくるタイミングはこうも…悪いんだ!)
「えーとそれは…」
(ミカサだとは絶対に言えねぇ)
ジャンの中で妄想がふくらむ
「ミカサだ」
「え?あのミカサと?嘘つくなよ」
(おそらくまともに相手をしてもらえずもしかしたらミカサ本人に聞きに行くかもしれない…)
「ジャンと二人三脚出るって本当?」
「は?そんなこと一言も言ってないけど…」
「ジャン…見栄張って嘘つくなんてミカサがかわいそうだよ…」
「ジャンはどうして二人三脚出ること知ってるの?盗み聞きした以外考えられない…最低…どこを殴って欲しい?」
(あーダメだこんなの!)
ジャンは苦い顔をして頭を抱え込んだ
(今すぐ消して家で書く…いや、どっちみちバレてマルコに悪印象を与えちまう…もう仕方ない…今ここで出会っちまった俺の不運を呪うか)
「ジャン?ジャンってば!どうしたの?」
「なあ!マルコ!」
急に顔をあげたジャンにマルコは驚いた
「俺と二人三脚しようぜ」
「え?僕と?他の人と組むんじゃ…」
「いや!俺のペアはマルコじゃないとダメだ」
ジャンはマルコの肩を掴む
「うん、分かったよ!ジャンの思いに答えるため頑張るよ!」
マルコはカバンをあけ中からプリントを出し二人三脚に丸をつけた
(嘘ついてマルコに火がついちまった…本当はミカサと組みたかったって口が裂けても言えないなこれは……)