第4章 皆と仲良く……
エレンは家に着いてまず自分の部屋に行った
「ただいま……ってアニは寝てるか」
「起きてるよ」
「うわっ」
エレンは一瞬ビクッとなった
「そんなに驚かれるとさすがのあたしも傷付くよ」
「悪いな……」
「明日……家に帰ることにする」
「そっか!なら送ってくぜ」
「ありがとう」
少し間が空いてエレンが口を開いた
「突然だけどさ、何でアニはクラスの皆を避けるんだ?」
エレンの突然の質問にアニは驚いた
「1人でいる方が好きだから……」
「でもミーナとよくいるよな」
「そ、それは……ミーナが勝手に……」
「人それぞれだからこうしろとか命令する気はねぇけどよ……もうちょっと素直になった方がいいんじゃねぇか」
アニは黙った
「アニには皆と仲良くして欲しいと思ってるし、できることなら皆と距離をとってほしくない」
「言いたいことはそれだけかい?」
「ああ!アニはいいやつだから分かってくれる人が必ずいると思うぞ」
エレンは満面の笑みを浮かべた
「あたしは群れるのとか騒がしいのは嫌いな方さ……でもエレンがいるなら群れるのも悪くないかもね」
「だろ!」
アニはエレンに見えないように微笑んだ
次の日アニのお父さんが迎に来てアニは家に帰った
それから土日の休みをはさみ月曜日登校することになった