第4章 皆と仲良く……
「ひゃー疲れました……アメ配りも楽じゃありませんね」
「お疲れ!」
エレンはサシャにペットボトルのお茶を投げた
「あ、ありがとうございます」
「母さんも父さんも忙しいからもう帰るか」
「はいっ」
2人は夜病院を出た
「あ、そう言えば鍵なくしてること忘れてました……」
「そうだったな……だからうち泊まってけよ」
「え?いいんですか!?」
「狭いし先客いるけどな」
2人が歩いていると前の方から誰かが走ってきた
「おーいサシャー」
「コニーじゃねぇか」
「どうしたんですか?」
コニーは息を切らしていた
「どうしたんですか?じゃねぇよ……よく家に入れないのにそんな呑気でいられるな」
「え?どうしてそれを?」
「ほれ」
コニーが差し出したのは鍵だった
「あ、私の鍵!」
「スペアキーも一緒に束ねてどうすんだよ」
「ありがとうございます」
「どこにあったんだ?」
「学校に忘れたの見つけてよ……電話は繋がらねぇしLineの既読すらつかないから走ってきた」
(充電が切れてましたからね……)
「エレンと一緒ってことはまさか泊まろうとおもってたんじゃねのか?」
「よく分りましたね」
「はぁ!?嘘だろ?まじかよ」
コニーは一瞬驚いたあと少し苦笑いをした
「だって家に入れないやつを放置するわけにはいかねぇだろ?」
「まぁそれもそうだな……じゃ鍵は届けたからな!」
コニーは走って帰っていった
「なんだか残念です……」
「なんだよ……鍵あったのに嬉しくないのかよ?」
「所詮エレンに女心なんて分かりませんよー」
そして分かれ道につきサシャとエレンは別れた