第3章 非日常(GANTZ・グロ注意)
そして音楽が鳴り止むと真っ黒だった球体の表面に光る文字が浮かび上がった
てめえ達の命は、無くなりました
新しい命をどう使おうと私の勝手です。
という理屈なわけだす
「何だこれ?」
エレンは黒い玉をコンコンと叩いた
次に表示されたのは訳の分からないものだった
「巨人星人?特徴すごくでかい?好きなもの人間?」
次の瞬間球体の表面に線が入り球体の左右と後部が大きくせり出した…そしてその中から金属のラックにつり下げられた銃ととってつきの薄いケースがいくつもあらわれた
「後ろのラックから自分の名前の書いてあるケースを取りな」
リヴァイの指示通り皆はケースをとった
「リヴァイ先生…僕たちは何をしようとしてるんですか?」
「さっき言っただろ…そして今回戦う相手はその球体に出てるあれだ」
リヴァイは文字を表示している黒い玉を指さした
巨人星人…今回のターゲットらしい
エレンはケースを開いた
中には小さく折りたたまれたスーツがきれいにおはまっていた
触ってみるとひどく薄くこんなもの身につけて大丈夫かと心配になるほどの代物だった
「これはなんかの夢だ!きっとそうだ!」
20代半ばの男性がスーツを投げ捨てそういった
すると男性の頭のてっぺんが鋭利な刃物で切り取られたように消えてなくなっていた
その消失はどんどん続いていたが痛くはないらしい
「うわぁぁぁ頭が!手がぁぁぁ!」
「安心しろただ転送が始まっただけだ」
(転送?まさか戦場に送られんのか?)
エレンは急いでスーツに着替え黒い玉についている武器をとった
なぜ迷わずに出来るかというとリヴァイの私服の下にスーツが見え腰にはあの黒い玉につり下げられている銃が見えたからだ
「僕の頭が!」
周りの人が転送されていく中アルミンもとうとう転送された
「アルミン落ち着いて」
激しく動揺するアルミンを落ち着かせようとするミカサも転送が始まっていた
「3人でまた戻ってこようぜ!」
「うん!」
2人の転送が終わりエレンの転送が始まった
「おい!エレン!」
恐怖で心臓が破裂しそうな中意識を繋ぎとめたのはリヴァイだった
「よく聞け!転送されたらまず仲間を探せ……後頭の中で音が鳴ったら気をつけろそれは……」