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[進撃]何度でも[R18]

第11章 夕暮れの強制デート


『……どうしましたか兵長。頭でも打ちましたか兵長』

私は冷や汗すらかきながら兵長に食い下がった。
足場の悪い林道をおんぶで帰るなんて無理に決まってる。

というか、問題は其処じゃない。

「バカ言え……俺は正気だ」

『どう考えても異常です』

奇行種ですかアンタは。
思い浮かんだその言葉はそっと胸にしまっておいた。実際に奇行種を見た訳でもないし、言ったらブチのめされる。

絶対。

『何処か具合がお悪いとか』

「いや」

『…あ、分かった!私をからかってらっしゃるんですね』

「違う」

『……本気ですか?』

「ああ、そうだ」

何が何だか知らないが一歩も譲らぬ兵長に、私はついに折れるのだった。
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