第9章 「来ちゃった」【R18】
「先生…っそれ、何?」
ジャンは片手で口元を押さえて赤面している。その視線の先は私の乳房だ。
『え……おっぱい…?』
「違っ…!そうじゃねぇよ、コレ」
私の発言に更に顔を赤くしたジャンが指差したのはブラジャーだった。
元の世界からこちらに来た際に身に付けていた物だ。ちなみに、黒のレースで出来ている。
『あ、えーと…祖国の下着って言えばいいのかな…はは』
「ニホンって娼婦の国なの…?」
『……嫌なら外す』
そう言って自らフロントホックに指をかけた。しかし、ジャンにやんわりと払い除けられる。
「そのままがいい」
『え?』
「それ、外さないで」