• テキストサイズ

[進撃]何度でも[R18]

第2章 調査兵団宿舎にて【R18】


「オルオさん…っ大丈夫ですか⁉︎」

口から血を流す男をオルオと呼んだ青年。言うまでもなく受けを担当していた方が此方にやって来る。

上気した頬が艶かしい。
ピンクベージュの髪がよく似合うイケメンだ。

「ああ…平気だ」

「誰なんです、こいつ」

「知らん。見慣れない装いだ…怪しい奴め」

「怪我を…してるみたいですけど」

私について語る二人は不思議な言語を喋っていた。明らかに日本語ではない。

かと言って英語やフランス語とも違う。
なのに何故だろう、私にはそれらを聞き取ることが出来た。

どうやって息をするのか。
どうやったら腕が動くのか。

それが分かるのと同じように彼らの言葉が理解出来るのだ。

「とりあえず連行するぞ。密偵やもしれん」

「そ、そうっすね…」

「ジャンよ。お前は足を担げ、俺はこっちだ」

言いながら私を担ぎ上げる男達。
抵抗しようにも血を流しすぎたせいか体が言うことを聞かない。

それに、このまま此処に居てもどの道死ぬだろう。私は成されるがまま連行される事にした。
/ 303ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp