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[進撃]何度でも[R18]

第8章 実験


「だから本当の事を言え…お前を手篭めにしようとした輩に懲罰を与えてやる」

兵長はそう言って重ねた手に力を籠めた。

痛い。
どんだけ強く握るんだこの人。

『お気持ちだけ頂いておきます、つーか痛いんで離して下さい…!』

私も負けじと兵長の手を握り返す。
もはや腕相撲をしているような雰囲気だ。

「強情な女だな…!可愛くねぇぞ」

『…兵長こそ、しつこい男は嫌われますよ…!』

ギリギリと互いの筋肉が軋む。
どちらも譲らぬまま押し問答すること数分。

ガチャッ
「兵長!さん!紅茶の用意が出来まし……って、何してるんですか御二方」

謀ったかのようなタイミングでドアを開けたエレン。その侵入によって私達は握り合った手を離したのであった。
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