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[進撃]何度でも[R18]

第8章 実験


「だがな…後悔はない」

真っ暗な闇の中、兵長の声が聞こえて目を覚ますとそこには見知らぬ天井があった。

直後、鋭い三白眼が私を覗き込むようにして視界に入って来る。

「やっと気付いたか…おいエレン、何か温かい物を用意して来い。紅茶とかな」

「はい…!」

エレンは転がるようにして部屋を出て行った。
その表情は未だ晴れていなかったように見える。

「…これが何だか分かるか?」

意識確認のつもりなのだろうか。
兵長は私の鼻先で一本指を立てている。

『…人類最強のお母さん指』

「チッ…また訳の分からんニホン語を」

だが戯言が言えれば充分だな。
兵長はそう呟いて小さく息をついた。
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