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[進撃]何度でも[R18]

第8章 実験


「ほらよ」

『ありがとうございます』

オルオが手渡してくれたカップを受け取るとじわりと掌が熱くなった。琥珀色の液体が並々と注がれている。

熱々の湯気に鼻先をくすぐられた、次の瞬間。


ドドオオオォォ…ッ‼︎
『……っ!⁉︎』


突如として鳴り響く轟音。
吹き荒れる熱風。

それらが狂ったように身体を襲い、宙を舞う。次に気付いた時には地面に叩きつけられていた。

『…っう、ぐ……‼︎』

何だ⁉︎
何の爆発だ!⁉︎

兵士達の慌てふためく声が聞こえる。

状況を確認しようと身体を起こそうとしたが、自由が効かない。どうやら脳震盪を起こしたらしい。

『(…こりゃ頭からイッたな)』

私は遠退く意識の中、そんな事を考えていた。
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