第2章 調査兵団宿舎にて【R18】
「ああっ…!痛…っんんぅ…‼︎」
聞こえてきたそれに私は思わず絶句する。
これは、どう聞いても喘ぎ声だ。
獰猛な野犬が巣食う森で青姦なんてよく出k…って今はそんな事を言ってる場合じゃない。
兎にも角にも人間がいる事は明らかなのだ。助かった、これで傷の治療が出来る。
私は声の正体を探ろうと暗闇に目を凝らした。
「ん…は、ああんっ…も、やめて…っ」
「ヤメろだと?必死でヨガってる奴が冗談言うな」
「痛った…痛い、もっ…優しく…!」
「うるせぇクソ新兵。ガキは黙って俺にケツ向けてろ…っ!」
そこには広がっていた。
めくるめく官能の世界が。
衝撃の光景を目の当たりにした私は自分の腕が腐りかけなのも忘れて息を飲む。
激しく打ち付けられる腰。
美しい筋肉、飛び散る汗。
ここからそう遠くない所で繰り広げられていた情事は…男同士のセックスだったのだ。