第6章 同情と愛情【R18】
「俺…普段、兵士ばっか相手にしてるからさー…」
下から上へ、外側から内腿へ。
ジャンは手練れた動きで指を這わせている。
その愛撫からはやはり少年らしさが微塵も感じられない。
「マジ興奮するわ…筋肉のない女、やっぱこっちの方がいいよな」
執拗に太腿を撫でるもんだから、とんだ脚フェチなのかと眉をひそめればジャンの瞳は何処か悲しげで。
「…そうに決まってる」
独り言のように紡がれる言葉もなんだか弱々しかった。
その真意は分からなかったけど。
「なぁ、センセー…このままヤッちゃってもいい…?」
相変わらず濁った両眼が私を見据えている。
私はゆっくりと首を横に振った。
なんとなく、強く突っぱねる気にはなれなかったのだ。