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[進撃]何度でも[R18]

第6章 同情と愛情【R18】


女性用トイレを背にして立つジャンはこの上なく気まずそうだ。一切目を合わせようとしない。

私の背後では先程の女子兵達が笑う声が響いていた。

『(…どうしよう)』

互いに何も言わぬまま沈黙が流れていく。頭の中は次の二択でパンパンだ。

触れるべきか。

先日のオルオとの情事から察するに彼は自分の身体を酷使している。
どんな訳があるにせよ、自己を大切にするよう説くのが大人のすべき事なのか。

触れぬべきか。

10代とはいえ一人前の兵士として働いている訳だし、プライベートは本人に任せる。
そもそも新参者で得体の知れない私に説教されても彼の心に響かないだろう。

其れどころか不快な思いをさせてしまう可能性が高い。

『………』

私は考えた末、後者の結論に至った。
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