• テキストサイズ

[進撃]何度でも[R18]

第6章 同情と愛情【R18】


そんな兵長との会話を思い出しながら講義室を出ると、何人かの女子兵とすれ違う。

彼女らは一様に頬が上気し、妙に息が上がっていた。

「あ、先生だ!」
「お疲れ様でーす」

私に気付いて軽く頭を下げる新兵達。

僅かにその瞳が揺らいでいる。
まだ新米ではあったが刑事の勘だ、間違いない。

『(あの子達、何か隠し事を…?)』

酒か。
クスリか。

或いは…いや、これから通常訓練だというのに其れは無いか。さすがに勘繰り過ぎだ。

私は自身の過剰な推論に首を振った。


ガチャッ
「げ、…教官」


しかし私の予想は的中することになる。一番最悪の形で、だ。

兵長の待つ階下へと続く階段に差し掛かる手前。

女性用と記されたトイレから姿を現したのはジャン・キルシュタインだった。
/ 303ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp