第6章 同情と愛情【R18】
リヴァイ班兵舎から通常兵舎、訓練場まではかなり離れている。
そのため移動には馬が必要不可欠だった。勿論、今日ここまでの道も馬で来た訳だが…
乗馬の技術を持っていない私は「一人で乗れる様になるまでの間だけだ」の言葉の元、恐れ多くも兵長の後ろに同乗させてもらったのである。
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『兵長…あの、これは何ですか』
「あ?」
『これです。この筋肉ですよ』
「…それは腹直筋と言ってだな」
『そんな事は分かってます』
「チッ…じゃあ何だ」
『まるでサイヤ人ですね』
「またニホン語か…其れよりお前、何時迄触っているつもりだ」
『へ?』
「俺の腹を何時迄もまさぐるんじゃねぇよ」
『はっ…!も、申し訳ありません!』
「次触る時は許可を得てからにしろ。ビックリするだろうが」
『…で、では一度で良いのでその刈り上げを』
「ブチ殺す」
『嘘ですごめんなさい』
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