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[進撃]何度でも[R18]

第4章 アレにときめく兵長


お掃除スタイルで凄む兵長はとても機嫌が悪かった。

抱えていた書類を落としそうになりながら問えば、こんな返事が返って来る。

『ど…どうされたんですか』

「窓だ」

『へ?』

「汚れが落ちねぇんだよ、窓の…‼︎」

ゴゴゴゴ的な効果音を放ちながら雑巾を握り締めるお掃除兵長。

怖い。
眉間の皺がこれ以上ないくらい寄っている。今ならスタンドすら出現させられそうだ。

『窓…ですか、はは…そりゃ大変』

「手伝え」

『…はい』

兵長に腕を取られて部屋に引き摺り込まれる。

普通ならドキッとするシチュエーションなのに微塵もときめかない。だって既に雑巾を鼻先に突き付けられている。

「命令だ…その汚れをどうにかしろ」

『仰せの通りに』

私は溜息混じりにトンッと拳を左胸に当てた。
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