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[進撃]何度でも[R18]

第25章 それでもその日はやって来る


しかし、私はここである事に気付く。

エレンが居ない。
どこを見渡しても。

姿が見えないのだ。

『……っ‼︎』

壁外調査初の無傷での帰還。
祝杯ムードで通りが盛り上がる中、私は門の方へと駆けて行く。

何処?
どこに居るの、エレン……‼︎

その時だった。

暗い路地裏から飛び出す兵士の姿が見えたのだ。

私の見間違いでなければ、それは104期生の数名で。

彼らは何故かフードを目深に被り、来た道を引き返してしまった。

壁外へと出て行ってしまったのだ。

『……何処に行くの…っ⁉︎』

緊迫した私の声が響く。

だがそんな叫びも虚しく、彼らが再び振り向いてくれることは無かった。
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