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[進撃]何度でも[R18]
第25章 それでもその日はやって来る
相変わらず強引な手が私の腕を引く。
外の匂いがする兵長のマント。
清潔感のあるシャンプーの香り。
朝、兵舎で抱かれた時と何も変わらない。健康なままの兵長が目の前に居る。
「大丈夫だって言ったろ」
抱きとめられた腕の中。
硬い筋肉の感触に頬を寄せて私は言う。
『……はい』
たった一言。
頷いて、それだけ。
私達がそれ以上言葉を交わすことはなかった。
話したいことは山程ある。
だけど、今は。
今だけはこの温もりを全身で感じていたいと思った。
「センセーッ!」
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