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[進撃]何度でも[R18]

第25章 それでもその日はやって来る


それは真新しいスケッチブックだった。

上等な造りの表紙は深緑色で出来ていて、右端に私のイニシャルと自由の翼が刻印してある。

私はジャンから受け取ったそれを繁々と見つめていた。

「俺……いや、俺達、先生に出会えて本当に良かった」

すごく幸せだったよ。
そんな言葉を口にしてジャンは笑う。

「巨人の事なんて頭から吹き飛んだぜ」

アンタといるとな。
照れ臭そうに言うのはコニーだ。

「また異国のお話聞かせてね」

僕達、必ず帰って来るからさ。
アルミンの笑顔にまた涙が込み上げる。

「泣くなって!先生よ!」

『きゃ……っ』

ライナーは列から一歩踏み出して私を抱き締めてくれた。もちろん兵長が盛大な舌打ちをしたけどそれは置いといて。

「本当にありがとう。先生にはいくら感謝しても足りないよ」

ライナーの腕に収まる私の頬に、今度はベルトルトがキスをする。

トリガーに手を掛けそうになった兵長を、ペトラさんが宥め倒したのは言うまでもない。
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