第25章 それでもその日はやって来る
エレンの号泣にリヴァイ班一同が笑いを漏らしている時だった。
「……センセ」
懐かしさすら覚える甘えた声に振り向くと、そこにはジャンが立っていた。
ジャンだけではない。
その隣にはコニーがいて、ライナーがいて。ベルトルトもアルミンも肩を並べて微笑みを浮かべている。
男子兵の後ろにはミカサを始めとした女子兵も集まっていた。
『皆……どうして、』
私が不思議そうに首を傾げると、104期生を代表してジャンが口を開く。
「先生に渡したい物があってさ」
ジャンはそう言いながら後ろ手に隠していたプレゼントを差し出してくれた。