第24章 懇親会と云う名の
「アニ、顔を上げて?」
いつになく男らしいベルトルトの声音にアニはゆっくりと従った。
ふたつの眼差しがぶつかって、絡み合う。それはまるで二人の意思が通い合う様を表しているようで。
「僕ね……いや、俺は…君を、」
ベルトルトがそこまで言った時だった。
その唇にアニがキスしたのだ。
『(……おお‼︎)』
思わず歓喜する私。
ライナーに至っては涙を流してガッツポーズしている。暑苦しいからあまり動かないで欲しい。
「私も……同じ気持ちだから」
ぶっきら棒なアニの言葉は、ベルトルトの心に何時迄も響いていたと云う。