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[進撃]何度でも[R18]

第24章 懇親会と云う名の


Scene 2:「アニ」

ライナーとバトンタッチしたベルトルトは、憲兵団兵舎裏の東屋にてアニを待っていた。

こちらはアルミンに頼んで……“熟女モノの春画”と引き換えに、呼び出してもらったのだ。

「……何か用?」

待ち侘びた女子憲兵の登場にビクリと跳ねるベルトルト。

ベンチの隣にアニが腰掛けたのを確認して、彼は言葉を紡ぎ出した。

「アニ」

アニは名を呼ばれて問いたげな視線だけを返す。色素の薄い瞳はまるでガラス玉のようだ。

「さっきの……ほら、野球試合のこと、なんだけどさ」

わざとゆっくり投げてくれたの?
そう付け足してベルトルトはふにゃりと笑った。

対するアニは全くの無表情。

しかし、その白い頬が桃色に染まっているのを私は見逃さなかった。
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