第24章 懇親会と云う名の
私達が固唾を飲んで見守る中、ライナーの言葉は続く。
「えっと、あっ……あのな!クリスタ!今日は……その、お前に言いたいことがあって…‼︎」
しどろもどろ。
アタフタ。
辿々しい。
ライナーの現状を表す言葉が浮かんでは消えていく。
頑張れ少年、勇気を出すんだ。
そんな事を考えつつ隣を見ると、ベルトルトもライナー同様に偉く緊張しているようだ。
「言いたいこと?」
可愛らしく小首を傾げるクリスタ。
意を決したライナーは大きな深呼吸の後、言い放つ。
「俺!お前の事が好きだ!」
告白の極意。
それはストレートに思いを伝えること。
私が彼らに教えたのはその一言だった。