第24章 懇親会と云う名の
Scene 1:クリスタの本音
夕闇迫る憲兵団兵舎。
会議室と云うよりは講堂に近いこの場所で、ライナーは愛しのクリスタを待っていた。
「……ライナー?」
小鳥のさえずりに似た可憐な声。
私がミカサに頼み込んで……エレンの“ウィンク似顔絵”を交渉材料にして、クリスタを呼び出してもらったのだ。
「く、クリスタ!来てくれたんだな!」
ド緊張して声が裏返るライナー。
私とベルトルトは教卓の影に隠れてそれを見守っていた。
人の告白を覗くなんて悪趣味よ!
『(そんなツッコミはシチュエーションの都合上ご遠慮願いたい)』
「(……先生、急に何言ってるの?)」