第21章 兵長のターン【R18】
『やっ…兵長……!あ、ダメ…っ』
私の表情から絶頂が近い事を悟った兵長は、更に指の動きを速めていく。
抜き差しする指に加えられた親指が突起に当たると、下半身から込み上げる快感に頭が真っ白になった。
『は、あ……ハァ…ッ』
文字通り腰が砕けた私は壁に沿って浴室にへたり込んだ。
兵長は衣服を着たまま全身ずぶ濡れになって此方を見下ろしている。
その瞳は何処か満足げだ。
「気持ち良かったか?」
『……っ』
「恥じる事はない。悔やむこともない。俺はお前の背徳心すら利用した……そうまでして俺との情事に溺れさせたかったからな」
今日の兵長はよく喋るな。
私は漠然とそう思いつつタイル張りの壁に体重を預けた。