第21章 兵長のターン【R18】
「お前達は……恋人同士なのか?」
薄い唇をついて出た質問に思わず涙が止まった。問いたげな顔を返すと、兵長は更に言葉を重ねる。
「ジャンに“好きだ”と言われたか?」
『……いえ』
「やはりな」
そこまで言って話を切った兵長は、有無を言わさず私の下着を剥ぎ取った。
「来い」
ついに裸になってしまった私の腕を引いて浴室のドアを蹴り開ける兵長。
シャワーの栓を捻るなり私を壁に押し付けて身体の自由を奪う。
『……っ?』
私は戸惑いを隠せぬ目で無表情の三白眼を見つめた。
熱い湯に兵長のカットソーが濡らされていく。
額に張り付いた前髪を掻き上げた兵長はじっと私を見据えると、喰らい付くようなキスをした。