第3章 リヴァイ(兵長で悶える)班
「ぎゃあああ!」
「兵長ォォォ!」
オルオとペトラさんの絶叫が聞こえる。
鈍い音を立てて壁に頭を打ち付けているのはグンタさんだ。
もはや両鼻から鼻血が噴き出している。
リクエストをした当のエルドさんはと言うと“微笑みの兵長”をその胸に抱き締めていた。
「兵士エルド…我が人生に一片の悔いなし!」
とかなんとか言っている。
凄く喜んでもらえたみたいで良かった。
ガチャッ
「先輩方!風呂の準備完了しましたよ〜…って、何してるんですか皆さん」
そんな台詞と共に食堂のドアを開けたのはエレンだった。
新兵である彼は夕食後、風呂の湯を沸かす為に席を外していたのだ。
エレンは顔面茹で蛸状態の先輩らを見て首を傾げている。パッチリとしたグリーンの瞳がとても美しい。