第18章 来たる懇親会に向けて
「一発芸用の台本はこちら側で幾つか用意させてもらった。、ここからは君の出番だ」
分隊長に名を呼ばれて立ち上がった私。何枚かの書類を手に教壇へと歩を進める。
『えー……それではこれより台本について説明します』
教壇に立つと兵士達の視線が一気に私へと集中した。
その中には勿論ジャンも混ざっている。
ジャンは私と目が合った事に気付いてヒラリと手を振った。
『(……キュン)』
などと頬を赤らめようとした、その時。
ドスッ
『………っ!⁉︎』
突如として左足に走る衝撃。
肉や骨が押し潰される激痛。
ビックリして視線を下ろすと兵長様のブーツが私の足を踏んづけていた。