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[進撃]何度でも[R18]

第16章 飴と鞭


どれ程の間そうしていただろうか。

私の左肩に顔を埋めていた兵長はスルリと腕を抜いて離れていく。

何も言わずに机へと戻っていく後ろ姿。

ドカッと椅子に腰掛けると、散らかっていた書類を整え始めた。

そうっと様子を伺ってみるが、やはり無表情。何を考えてるのかさっぱり分からない。

『……リヴァイ兵長』

おずおずと声を掛ける。
無論返答なし。

しかし、鋭い視線だけは此方に向けられていた。

互いに無言のまま数秒。
永遠にすら感じられる程ゆっくりと時間が過ぎていく。
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