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[進撃]何度でも[R18]

第16章 飴と鞭


「おい……お前ら」

私達を呼ぶ声が聞こえて天を仰ぐと、自室の窓辺から此方を見下ろす兵長がいた。

『何かご用でしょうか兵長』

地面に横たわった状態のまま顔だけを動かして兵長を見やる。

咄嗟に立ち上がって敬礼するエレンを見て、私も一応左胸に拳を当てた。

庭に寝転んだまま。

「……貴様」

『嘘ですごめんなさい』

フルーツナイフを手に取った兵長が投擲体制に入るのを見て、慌てて立ち上がる私。

すると小さな舌打ちと共にこんな声が降って来る。

「一度中に入って休め……貴重な兵士に死なれたら困るからな」
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