第14章 オバケなんて嘘さ【R18】
第二組ジャンとエレンが戻って来た。
先程の第一組同様、なんだか様子がおかしい。エレンに至っては涙を滝のように流して泣いている。
「うっ…グスッ……もう兵長をお嫁にもらってあげられない」
「泣きたいのは俺の方だろうが‼︎」
肩を揺らして号泣するエレンにジャンが渾身のツッコミを入れた。そんなジャンにライナーが同情の目を向けている。
かくして、第二組の挑戦もまた失敗に終わった。
第三組
コニー・スプリンガー
ベルトルト・フーバー
「マジかよ…超暗ぇじゃん……‼︎」
ベルトルトのマントをしっかりと掴んだコニーが言う。くりくりの目を忙しく走らせる姿はまるで小動物だ。
なんか、メガネザルっぽい。
「うわあ……見て、コニー。綺麗なステンドグラスだね」
相変わらず論点がズレたベルトルト。
彼の指差す先に目をやると、暗闇に浮かんでいたのは女神を模したステンドグラスだった。