第14章 オバケなんて嘘さ【R18】
ライナーを襲ったアルミン同様、凄まじい力でジャンを押し倒すエレン。
彼の瞳は普段美しい翠色だが今は真っ赤に光っている。何かがおかしい、明らかに様子が変だ。
ジャンは冷静な分析眼で戦友の異変に気付いたが、変態覚醒を起こしたエレンの腕力に歯が立たない。
「……っクソ!目を覚ませエレン!」
腹の底から呼び掛けてみるも、それがエレンの耳に届くことはなかった。
「……っ⁉︎」
身体を押さえつけられたジャンは下半身に違和感を感じて視線を下ろす。
すると、彼の視界に映ったのはあろうことか自分の一物を咥えているエレンの姿だった。
「いっ…や、おい!やめろよ‼︎」
思わず頬に熱を集めながらジャンはエレンの髪を鷲掴みにする。
引っ剥がそうと力を込めてみたがビクともしない。それどころか、口に収まり切らない根元を手で扱き始めた。
「ひ…っん、や…ぁあッ」
襲い来る快感。
莫大な恐怖。
それらは渦を巻いてジャンから正常な思考を奪っていく。こうして彼もまた、吊り橋効果の餌食となるのであった。
「嫌ァァァー……ッ!」