第14章 オバケなんて嘘さ【R18】
犬猿の仲。
そんな言葉がピッタリの二人が得意の小競り合いを始めようとした、その時。
再びアレが現れた。
カエ…レ…ココカラ…タ…チサレ
「!⁉︎」
「な…っ何だ⁉︎」
顔を近付けてメンチの切り合いをしていた二人は飛び上がって辺りに目を走らせた。
それは若い女の声にも、嗄れた老婆の声にも聞こえる。明確な発信源は特定出来ない。一体何処から……⁉︎
「エレン!一先ず引き返そう!これ以上此処にいるのはヤバ……っんん⁉︎」
教会内に居ることを危険と判断したジャンは咄嗟にエレンを振り返った。
しかし、言葉を全て言い終わらぬ内に唇を塞がれてしまったのだ。
もちろん、エレンの唇で。
「ジャンンン!もうお前でいい!お前の刈り上げで我慢するから取り敢えず一発ヤラせて⁉︎」
「は?」
「俺、実は前々からジャンとヤりたいと思ってたんだよね!お前って割とイケメンだし!馬面だけど‼︎」
「はあああ!⁉︎」