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[進撃]何度でも[R18]

第13章 ビビるジャン





『……っジャン!駄目だってば!』

自分の声のボリュームに驚いて瞼を開ける。すると、先程まで唇を合わせていた筈のジャンは姿を消していた。

代わりに映し出されたのは、クリクリの坊主頭。

どうやら私は夢を見ていたらしい。

『コニー……?』

気怠い身体を起こしながらソファに座り直すと、談話室には既に他の新兵達も集まっていた。

その中にはエレンの姿も見える。

皆一様に驚いた顔でこちらを見ているが…一体どうしたと云うのだろう。

『皆、どうs』

そこまで問いかけて、私の言葉はコニーの大声にかき消される。

「おいジャン!お前、抜け駆けしやがったな⁉︎」

「どんだけ手が早ぇんだよ!」

「お前、マジでヤバいからな⁉︎ 兵長に知れたら殺されるからな⁉︎ 間違いなく‼︎」

間髪入れずに聞こえて来たのはライナーとエレンの声だ。皆随分と興奮しているらしい。

「うるせーな……いちいち騒ぐなよ。何もしてねぇって」

聞き覚えのある声に思わず心臓が跳ねた。ジャンは騒ぎ立てる新兵達の中心で頬杖を付いて座っている。

「嘘吐け!じゃあ何で先生の寝言にお前の名前が出て来るんだよ⁉︎」

「この……っチャラ男が!」

「ジャンのバーカ!刈り上げ!馬面!」
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