第11章 師団長と酔っ払い2
「相変わらず軽いな。」
「ちょっと!降ろして。」
気付いたらナイルにお姫様抱っこをされていた。
私の言葉なんて無視して
寝室にたどり着く。
「ほらよ。」
雑にベッドに放り投げられた。
もちろん危なくない程度に。
「え、何何。」
襲われるのか、
なんて身構えてみたものの、
ナイルは隣に寝転がってきただけだった。
「寝るぞ。」
無理やり私の頭の下には
ナイルの手が差し込まれ、
抱き寄せられる。
ナイルの顔を見上げると、
もう目を閉じて寝る体勢。
そんな私に気づいたのか、
ナイルが薄っすら目を開けた。