第11章 師団長と酔っ払い2
結局、ポツポツとしか会話をしないまま食べ終え、
今は食器洗い中。
不意に溜め息が漏れ出る。
「おい。」
声と共に、
ナイルの腕がお腹に回され、
急なことに身体がはねる。
「ナイル、いつの間に…」
「声かけたけどリオが気付かなかったんだよ。」
「っていうか離れて。
あっち行って。」
どんな顔して話せばいいかわからないから。
「却下。
ホントにお前今日どうした。
マジで具合悪いんなら言えよ?」
「全然そんなんじゃない。
私が二日酔いしないの知ってるでしょ?」
不思議と次の日に
アルコールが残るということは少ない。
有難い体質だと思っている。