第11章 師団長と酔っ払い2
そんなことをグルグル考えていると、
腰に手が回され、
後ろからグッと抱きしめられた。
「ナイル…?」
聞こえるか聞こえないかの声で呼びかけてみる。
一定の呼吸音からするに
一応寝ているようだ。
背中を向けて寝ると
身体の収まりがよく、
密着度が増す。
同時にナイルの足と
リオの足も触れることになる。
それは更に
自分が下着しか身につけていないことを実感させ、
昨晩の羞恥を煽る。
とりあえず上手く抜け出して
何か履こうと
ナイルの腕をそっと剥がそうと動かす。
「ん…」
先ほどより更に力強く抱きしめられた。
ナイルの呼吸が首元にあたり、
ナイルの近さを感じさせる。
やっぱりこの状況に耐えられないと思い、
もう一度ナイルの腕を持ち上げる。