第10章 師団長と酔っ払い
「いや、おい。まじか…」
これは何と言う生殺しか。
だいぶ蒸し暑くなってきた
今日この頃。
家の中では
ナイルもハーフパンツで過ごしている。
必然的に、
リオの肌とナイルの肌は触れることとなるわけで。
「こいつ誘ってんのか…」
そんなわけはないが、
そう呟かずにはいられないほどリオの足が
ナイルの足に絡みついてくる。
抑えきれない衝動が湧くものの、
腕の中で静かに眠るリオの顔を見て、
ただただ苦しむことしかできなかった。
結局こいつは、
酔っ払っていても
酔っ払っていなくてもタチが悪い。