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師団長と妄想日記
第10章 師団長と酔っ払い
「……好きだよ。」
歯痒さを感じながらも
まっすぐそういうと、
リオは嬉しそうにフワッと笑った。
「嬉しい。」
あーくそ、こいつは…。
可愛すぎる。
「私ね、ナイルの全部が好き。
目も、もみあげも、
耳も髭も唇も、他も全部好き。」
頬に手をあてられたかと思うと、
言葉と一緒に顔のパーツを撫でられる。
リオからこんなストレートに
言葉が零れることに耐性がないため、
照れなのか嬉しさなのかそれ以外の何かなのか、
名前のわからない感情にむず痒くなった。
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