第10章 師団長と酔っ払い
「今日めっちゃ飲んだー。」
「だろうな。水いるか?」
「あ、ほしー」
ナイルはおとなしくキッチンへ水を取りに行く。
毎回こうだ。
何かイライラしてても顔を見たら忘れる。
甘やかしているという自覚はあるが、
なかなかどうにもならない。
「ほら。」
「ありがとー。」
水を渡してナイルも隣へ座る。
「お前飲み過ぎだぞ。」
「そーでもないよ!
ちゃんと帰ってこれたもん。」
リオからコップを受け取りとりあえず机へ置く。
それを確認してかどうかはわからないが、
リオが擦り寄ってきた。