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師団長と妄想日記
第9章 師団長と素顔
「ひどい。傷ついた。」
ナイルの手は私の頭へ移動し、
そっと髪を撫でる。
「悪ぃ悪ぃ。」
お互い棒読みでの会話。
とはいっても、
ナイルの手は優しく安心する。
「あーアイシャドウ買わなきゃ。」
「目に塗るやつか?」
「うん。」
私は身体を起こし、
両肘をついて頬を支えるように顔を乗せた。
「あ、それいい。」
「ん?どれ?」
「その体勢。」
あぁ。と思って、
そこから特に拾うことはしない。
私は再び買わなければ
いけないものを考えることに
頭を戻した。
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