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師団長と妄想日記

第8章 師団長と疑い


ポケットから出てきた何かを、
一瞬だけ見つめ、
すぐにぐしゃっと握りしめた。


私の心が疼かないわけがなかった。


「ナイル?」


ナイルの身体が小さく跳ねる。


「いや、何でもねえ。」


丸めた紙を
ズボンの後ろポケットに入れる。


「何隠したの?」


本心が零れるのを抑え、
あくまでも真面目な顔で問いただした。

グッと詰め寄ってみる。

独特の色んなタバコの混ざった臭いと、
お酒の臭いとで、
眉間に皺がよる。
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