第7章 師団長と我慢
「はい、終わり。」
「無理。もう一回。」
「一回って約束。」
「そんな約束してねぇ。」
だってこれ以上したら
ナイルは我慢できなくなるでしょ?
だからここで止めてあげてるのに。
私は別にこれ以上今日したくないもん。
そんなことを考えながら
ナイルの懇願を無視して
胸に顔を埋める。
すると、ナイルの大きな手で頬が包まれ、
先程より長いキスが落とされた。
「………んっ…」
どうにかひきはがそうと、
ナイルの胸を強く押す。
きっとその物理的な力のせいではないが、
ナイルは離れてくれた。