第3章 師団長と志○動物園
「リオ!」
すぐさま手を引き剥がされる。
「ホント、今だけちょっと待てって。」
そうかそうか…
私はおとなしく、
真正面を向いて座り直した。
それに合わせて、
ナイルもモゾモゾと体勢を
整えてくれる。
かーらーの…
私はリモコンを手に取った。
やるべきことは一つ。
私は非情にも
チャンネルを変える。
「おい!今からいいとこなんだぞ!」
リモコンを奪われそうになるが
少し抵抗。
まぁ、結局は取られてしまい、
チャンネルを戻される。
しかし、その時に何故か
戻すチャンネルを間違えるあたりが可愛らしい。
自ら余計な時間作ってるよ?
寄り道をしながら
目的のチャンネルに辿り着き、
チャンネル戦争を恐れたのか、
確実に私の手の届かないところまで
リモコンを滑らせて投げた。
放り投げないのがまだ冷静。