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師団長と妄想日記

第17章 掌の上




一方その言葉に
ナイルの眉間にグッと力がこもった。


「アルミンは
人を照れさせるのも上手だね。」

「変なこと言っちゃってすいません。
さっきから思ってたんですけど、
リオさんって
いい匂いしますね。
何かつけてるんですか?」


アルミンはリオの髪を一束そっと掬い、
再び少し近づいてそっと鼻に寄せた。


「え?そう?
特に何もつけてないけど。」


リオも
アルミンに掬われた方とは反対の髪を取り、
香りを確認した。


「んーリオさん自身から
いい匂いがするんですかね?
すごく好きな匂いです。」


そう言うと、
アルミンは
さらにグイッとリオの首元に顔を寄せた。


「わ、びっくりした。」


リオの身体は
そのこそばゆさに
一瞬身体を跳ねさせるものの、
その後はそのこそばゆさに
小さく笑うだけで、
咎めることなどはなかった。

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